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脳・脊髄の治療と脳ドック 脳・脊髄の治療と脳ドック

脳内出血

はじめに

脳出血はわが国の全脳卒中の約30%を占め、その原因は、高血圧性(約60%)と、その他の原因(血管奇形やもやもや病などによる)に大きく分けられます。つまり一般的な脳出血は、高血圧性脳出血であることが多いと言えます。このため、以下は高血圧性脳出血について述べます。

高血圧性脳出血
出血部位
脳のさまざまな部位に起こりますが、大脳76%、脳幹部12%、小脳12%であり、大脳半球に多く起こります。
好発年齢は、高血圧や動脈硬化が起こる年齢である50~60歳代が約半数を占めます。また、発症時期は、夏に少なく冬に多いとされています。早朝と夕方に発症のピークがあることも特徴的です。
高血圧性脳出血発症に関わる危険因子
高血圧、喫煙、過剰なアルコール摂取は明確な脳出血の危険因子とされています。その他、男性で、血中コレステロールが低すぎることも危険因子です。逆に運動することは脳出血のリスクを軽減することもわかっています。
脳出血による症状
出血部位や大きさによって大きく異なりますが、手足の麻痺症状、感覚の鈍麻、言語障害(しゃべれない、理解できない)などの症状が急に出現します。また、行動異常や視野の欠損が主症状となる脳出血もあります。出血が大きい場合には意識障害で発見されることも多く、このような場合には正常脳が圧迫され、生命の危険を伴います。
脳出血の治療
脳卒中治療ガイドライン2009に従い、血圧を下げる降圧療法(収縮器血圧180mmHg未満または平均血圧130mmHg未満)や、上昇した頭蓋内圧を下げる治療が行われます。出血が小さい場合には自然に吸収・消失していくのを待ちます。しかし、出血が大きく、生命の危険がある場合には外科手術(開頭術)による出血の除去を行います。
脳出血の予後
脳出血は出血時に脳が破壊されます。このため、出血が自然吸収されたり、あるいは外科的に除去するだけでは、脳機能を回復させることはできません。失われた脳機能を回復させるためには、できるだけ早期からの積極的なリハビリテーションを行うことが重要です。
しかし、脳の損傷が大きい場合にはリハビリテーションによる回復にも限界があり様々な後遺症が残ります。このため、高血圧性脳出血の危険因子を認識し、普段からこれらの危険因子に気をつけ、出血を予防することが最も大切です。